紙敷 石みやの森@千葉県松戸市
1. 導入:あの看板の奥へ、緊張の第一歩
約10年ぶりに、この看板の前に立ちました。
2017年、私は松戸市の紙敷石みやの森を訪れ、その様子をブログ記事にしました。(当時の記事はこちら)この森は原則として一般人は入れない私有地であり、普段は「立入禁止」になっています。私は当時、看板の外から見つめるに留まりました。
今回、縁あって、活動団体「七喜の会」のボランティア体験をする機会に恵まれ、受け入れていただくことになり、9年越しにこの森の中に足を踏み入れる機会を得ました。
指定された時間に森の入り口へ向かうと、活動を示す**「七喜の会」ののぼり**が立っていました。
しかし、約束の時間が迫っているにもかかわらず、人の気配がありません。不安と焦りを感じながら立っていると、森の奥からかすかにラジオの音が聞こえてきました。思い切って、その音を頼りに森の中へ進むと、ようやく案内を担当してくださる方と落ち合うことができました。
過去に外から眺めるだけだった、立ち入りが厳しく制限されている森に、「協力者」として入れること。それは、森の所有者やボランティア団体の地域への想いによって、この場所が限定的に開かれているという、特別な喜びでした。
森の歴史:名前の由来となった「石みや様」
この森が単なる私有地ではないことが、この掲示板からもわかります。森の中に古くから祀られている**祠(ほこら)こそが、この森が「石みやの森」**と呼ばれる由来です。
私たちは、**「森の守り神」**に由来するこの歴史ある場所を、未来の世代のために守り、限定的に地域に開く活動をしているのだと、改めて活動の意義を噛み締めました。
2. 広場に潜む「見えない危険」との格闘と装備の教訓
今回の活動の目的は、この私有地の一部を使って近々開催される「近所の子供たちを招くイベント」のための広場整備でした。
私たちが作業したのは、北総線の線路のすぐ近くの広場です。「立入禁止」の場所が、イベントという特別な機会に安全に開放されるのです。
主な作業は、広場に残る危ないものの除去でした。
一見、穏やかな草地ですが、刈られた草の下には、切り口が鋭い草や細い木の切り株が隠れていました。子どもたちが安心して遊ぶためには、これらを徹底的に取り除く必要があります。
特に苦労したのは、切り株の根の除去です。細い木の根を抜こうとしたとき、土の中に伸びていた根が自分の身長よりも長いことに気づき、自然の力の大きさに驚きました。この根っこが残っていれば、転倒して大怪我につながりかねません。ボランティアの作業が、「未来の事故を防ぐ」重要な使命であることを実感しました。
また、この作業で痛感したのは、装備の重要性です。私は軍手を持参しましたが、トゲのある草木が多く、軍手ではトゲが突き抜けてくることがありました。そこで、ベテランのボランティアの方がゴムを含侵した軍手を使っていた理由が分かりました。トゲからの防御だけでなく、濡れた根や土を扱う際の確かなグリップ力も必要だったのです。
さらに、切り株の根を地中で安全に断ち切るには、鋸刃のようなものが付いたスコップの類があれば、鋭い切り口を地面に出さずに地面の下で根を断ち切ることができるンじゃないかなと思いました。
根の除去を終え、土の地面が広く見える安全な広場が完成しました。
3. 「閉ざされた森」から始まる地域貢献の輪
作業を通じて、ボランティアの方々の長年にわたる整備によって、この森が**「厳しく制限されながらも、地域への貢献を続ける場所」**へと変化してきたことを感じました。
作業を終え、整備した広場から出て、**竹の横木でできた簡素な「門」**を閉めました。
その後、案内役のボランティアさんは、門の向こうの森の中の小道を通って、車を停めている「石みや農園」へと向かわれました。
このエピソードから、この里山が個人の所有地として守られながら、農園と連携して管理されていること、そしてボランティア活動が、この森と地域をつなぐ日々の営みの一部であることを強く感じました。この地道な活動の積み重ねがあるからこそ、私たちは限定的な開放という形で恩恵を受けられるのだと、感謝の念を抱きました。
4. まとめ:未来の子どもたちの笑顔のために
汗と土にまみれた作業を終え、広場はイベントにふさわしい安全な状態になりました。
数日後には、私が格闘した長い根っこが伸びていた場所のすぐそばで、地域の子供たちが歓声を上げているでしょう。この活動を通じて、**「私有地を限定的に開放する」という大きな善意を、「事故のない安全な環境」**として形にする、大切な役割でした。
もしあなたの住む地域にも、紙敷石みやの森のように**「一般公開されていないけれど、地域のために守られている緑地」**があれば、ぜひその場所のボランティア活動を調べてみてはいかがでしょうか。装備や道具の準備をしっかりして参加すれば、そこには外から見るだけでは決して気づけない、感動的な地域貢献の物語が待っています。私自身は都合もあり参加できませんでしたが、オリエンテーション的なイベントも行われています。ご興味のある方は、下記の問い合わせ先などのホームページをご覧ください。
5.問い合わせ先
松戸市内の民有林については、それぞれのボランティア団体があります。例えばこの森では七喜の会です。これらのボランティア団体は、松戸里やま応援団を構成しています。このホームページ内に紙敷 石みやの森を管理されている七喜の会も紹介されています。活動日は第1(日)、第2(木)、第4(土)とのことです。
Googleマップに表示されている森の入口よりも、石みや農園に立ち寄られるのがよろしいかと思います。
他にもいろいろと写真は撮ったのですが、文章を考えるのがメンドークサくなったので、AIにぶち込んで適当にスライドショー動画にしてもらいましたw。Instagramに投稿したのでよかったら見てやってください。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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