つりけあ研修会@松戸市 野うさぎの森
ツリーケアを考える会のイベントとして、3/4(水)に野うさぎの森でのツリーケアを見学する機会を得て行ってきました。
1. 会場への道のり
Stravaの記録にもある通り、東松戸駅からスタートし、東松戸中央公園で用を足した後、東松戸ゆいの花公園の門前を通過して現場へ向かいました。
森に行く前に用を足しておくことは重要だと思います(^^;。
2. 作業の目的
現場は、北総線のトンネル上の鉄道用地に隣接する「野ウサギの森」入口付近です。
研修会が始まるときには、既に普段からこの森を管理しているボランティア団体樹人(じゅうに)の会が木の下に集まり、樹上作業を担当する方は、ツリークライミングをほぼ終えていました。
当日いただいた資料の内容を抜粋して、今日の作業の目的をまとめました。
- 境界管理の再定義:森林生態系と人間の生活圏(住宅、電線、構造物等)の境界を適切に管理し、「緩やかな境界」を創出するデザインの実践。
- ナラ枯れへの対応:カシノナガキクイムシが運ぶナラ菌による枯死(通水障害)を確認し、落枝の危険性がある場合は安全優先で伐採対象とする。
- 樹木診断と計画:個体観察を通じて、木の生き方、枝の伸び方、日の当たり、風の通り道、根の状態を確認し、不具合(枯れ、腐朽、欠陥など)を適切に除去・管理する。
3. 作業の準備:地上と樹上の連携
樹上の作業者と地上のスタッフが、切断する枝の優先順位と落下方向の最終確認を行います。
手順の確定後、電動のこぎりがロープで樹上へ吊り上げられました。
4. 技術的アプローチ:都市部における作業手法
建物や構造物が密集する現場のため、落下した枝で事故が起こらないように、枝を引っ張るロープをかけていきます。資料に推奨されている以下の手法が用いられました。
スローラインと呼ばれる強度がある細め紐の先端に、小豆くらいの鉛球をお手玉位の袋に詰めた重りを着けて、切り落とす枝の股になげまます。
次にスローラインにつないだ太めのロープをかけ、安全な場所に枝が落ちるように引っ張ります。
5. 実践:安全性を確保した枝下ろし
安全性を最優先とし、周辺環境への影響を最小限に抑えながらリギング(枝下ろし)を行います。
6. 持続可能な循環:資源の活用
伐採後の材を廃棄物とせず、グリーンウッドワークや椎茸の原木、虫の住処、薪など、多角的な活用のために切り分けられます。
切り揃えられた材は、現場内に「Holzhausen(ホルツハウゼン)」として積み上げられました。
検索して調べるといろいろと出てきますが、私としてドイツ語の直訳Holz=木材、Hausen=家、場所とうことで、木材置き場という理解ではいいのではないかと思います。
薪用に乾燥されています。
感想
今回の見学を通じ、単なる樹木の剪定技術ではなく、樹木を生命として尊重し、人間社会との境界を適切に管理する「ツリーケア」についてを初めて見学できました。配布資料でも触れられた通り、こうした小さなケアを積み重ねることで、持続可能な森づくりの循環を創出していくことが期待されます。
