市川市方面の景色@松戸ビル20階:10年間の変遷

前回の記事では、2026年6月に松戸ビル20階で開催されたイベント「ばけごろうの空飛ぶ魔法の展望台」の模様と、かつての回転展望レストランの面影を残すフロアの空気感についてお届けしました。

私にとって、この場所への立ち入りは2016年1月以来、実に10年ぶりのこと。前回お伝えした通り、今回は事前に事務局へ確認を取り、他のお客様の映り込みに配慮した上での景観撮影・ブログ等への共有のご許可をいただくことができました。

今回はその続編として、私が10年前(2016年1月)にこの窓から撮影した写真と、今回(2026年6月)に撮影した写真を上下にぴったりと並べ、市川駅方面・本八幡駅方面の景色の変遷をじっくりと紐解いていきたいと思います。

地上約80メートルの「定点」から見下ろす千葉の街並みは、この10年でどのように姿を変えたのでしょうか。スマホやPCでスクロールしながら、間違い探しのようにその変化を楽しんでいただければ幸いです。

1. 市川駅方面:10年で激変したスカイラインと、新たなランドマーク

南西方向に目を向けると、まず飛び込んでくるのが市川駅方面のパノラマです。この方向の主役といえば、やはり市川駅南口に直結するツインタワー「アイ・リンクタウンいちかわ」です。

実は、あちらのタワーの最上階にある展望デッキは、私にとっても非常に馴染み深い場所。過去には、あちら側からこちら松戸方面を見下ろす形で「松戸花火大会【2024】@市川市アイリンクタウン展望施設」の撮影に挑んだこともあります。今回は、ちょうどその時とは「真逆の視点」からアイ・リンクタウンを見つめ返す形になります。

ここから、10年の時を隔てた2枚の写真を隙間なく並べてみます。スクロールしながら、中央のタワーの「右側」に注目してみてください。

(※ここから2枚の写真を上下に隙間なく配置) [画像:IMGP0957t_result.jpg](2016年1月撮影) [画像:DSC00012t_result.jpg](2026年6月撮影) (※写真の配置ここまで)

📸 市川駅方面の比較ポイント

  • 2016年(上の写真): 夕暮れ時の淡いピンク色の空をバックにそびえ立つアイ・リンクタウン。この時点では、2本のタワーの右側(西側)の奥はすっきりと抜けており、遠くの稜線がうっすらと見えていました。
  • 2026年(下の写真): 曇天の静かな空気感の中に広がる、現在の市川方面。最も目を見張る変化は、やはりアイ・リンクタウンのすぐ右側(西側)に忽然と現れた、もう一本の巨大なタワーマンションの姿です。10年前には何もなかった空間に、どっしりとした新たなランドマークが加わり、街の輪郭(スカイライン)が完全に塗り替えられています。

さらによく見ると、アイ・リンクタウンの左側(東側)周辺にも、当時はなかった中高層のビルやマンションがいくつか増えており、駅周辺の都市化がこの10年でさらに一段と進んだことが分かります。

その一方で、手前に広がる豊かな緑や落ち着いた住宅街の佇まいは、10年前と変わらない安心感を与えてくれます。まさに「動」と「静」のコントラストが美しい、定点ならではの2枚です。


2. 本八幡駅方面:さらに厚みを増したスカイラインと「5本目」の存在

続いて、視線を少し左(東側)にずらして、南東方向の本八幡駅方面へと目を移してみましょう。

本八幡周辺といえば、2010年代前半の再開発によってすでに劇的な変化を遂げたエリアですが、この10年の間にも街の呼吸は止まっていませんでした。こちらも2枚の写真を上下に隙間なく並べてみます。

📸 本八幡駅方面の比較ポイント

  • 2016年(上の写真): 冬の澄んだ空気の中、本八幡駅周辺を象徴するタワーマンションや高層ビルが4本、綺麗にリズミカルに並んでいるのが分かります。当時はこのビル群の右側(西側)は比較的すっきりと抜けており、遠くの湾岸地域の景色まで視線が届いていました。
  • 2026年(下の写真): パッと見ると10年前と同じビル群に見えますが、細部を見ると大きな変化があります。なんと、4本のビル群のすぐ右隣(西側)に、新しい高層ビルがニョキッと顔を出しています。 これにより、本八幡のスカイラインに新たな「5本目の柱」が加わったような印象を受けます。

さらに細かく見比べてみると、一番左側のタワーマンションの周辺や、ビル群の足元にあたるエリアにも新しい中高層の建物が増え、街全体の「背丈」が底上げされて密度がグッと増していることが分かります。

2016年の写真の奥に見えていた湾岸部と思われるガスタンクなどの景色が、2026年では手前の建物の厚みの中に隠れ、より密度の高い「ひとつの大きな都市の壁」へと進化しているかのようです。

実は、このそびえ立つ高層ビル群の足元には、私にとっても思い出深い、ある「聖地」が存在しています。それが、本八幡駅近くにある「サイゼリヤ発祥の地(1号店 教育記念館)」です。

かつてブログでもご紹介したこの記念館ですが、実は周辺の再開発計画に伴い、来年(2027年)以降に建物ごと撤去される予定となっています。公開日や詳細な情報源は、別途執筆したnote記事「本八幡のサイゼリヤ1号店(教育記念館)のこれから」にもまとめています。

みなさんは、イタリアンワイン&カフェレストラン「サイゼリヤ」の発祥の地がどこかご存知でしょうか? その正体は、千葉県市川市の本八幡にあります。 1968年に八百屋の2階のパーラーとして始まったこの場所は、現在は「サイゼリヤ1号店教育記念館」として保存されています。 かつて私のブログ記事「サイゼリヤ発祥の地@市川市本八幡 – チバラキ元都民の写真日記」でも紹介しましたが、この店舗は2000年に営業を終了し、以降は創業者の精神を伝える教育施設となっていました。 サイゼリヤ発祥の地@市川市本八幡 これをご覧の皆さんの地元にはサイゼリヤはありますでしょうか? 今日、ひょうんなこと

結び:固定点から街を見つめるということ

普段、私たちは地上を歩きながら「あそこに新しいお店ができたな」「古い建物が壊されたな」と、点としての変化を感じています。

しかし、こうして「松戸ビル20階」という、10年前と全く同じ高さ・同じ角度の固定点から街を俯瞰すると、それは点ではなく「面」としての歴史の積み重ねとして立ち現れてきます。

市川駅方面で見せた、何もなかった場所に新たな巨大タワーが立ち上がるダイナミックな「激変」。 そして、本八幡駅方面で見せた、すでに完成されたビル群に新たなピースが加わり密度を増していく「成熟」。

回転展望レストランとしての営業は2003年に幕を閉じましたが、こうして令和の時代に再びこの場所に立ち、変化し続ける市川・本八幡の街並みを記録できたことは、いち写真好き・地域史好きとして非常に感慨深い体験でした。

この窓の向こうに広がる景色は、これからさらに10年、20年と経ったとき、どんな表情を見せてくれているのでしょうか。またいつか、この特別な空間からさらに先の未来の景色を覗ける日が来ることを願って、今回のレポートを締めくくりたいと思います。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
ついでに↓もクリックしてくださるとウレシイです。


楽天トラベル


1時間2円から、国内最速・高性能レンタルサーバー【ConoHa WING】